資産運用をする際、どれくらい資金を用意するかを考える必要があります。現在の貯蓄や収入は人によって異なる為、自分がどのくらいの金額を投資にまわしても良いか分からないと、お困りになっている方もいるのでははいでしょうか。

今回の記事では、貯蓄や収入を投資資金に回す際のポイントを紹介していきます。資産運用で失敗しない為にも、適切な投資金額を把握することは大切です。

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投資する際の適した割合

投資に回しても良い金額は、投資家の生活状況によって様々です。ですので適した割合の明確な数字はありません。大まかな目安としては、年齢を基準に考えること。現在から老後までの長い期間で資産運用をしていく上で決定することが重要になってきます。

投資に適した割合はない

投資に充てても良い金額は、貯蓄や収入によって決まるものではありません。その理由として、得られる金額が同じであっても、定期的に費やす金額が異なるからです。

傾向はあるものの、絶対的な数字はないと考えた方が良いです。生活資金や近い将来購入するもの(マイホーム、車)など、様々な要素を考慮し計画を立てることが大事です。

年齢を目安にする

割合を決める際の目安にする基準の一つとして、自身の年齢を基準にするという考え方があります。

自身がまだ若いのであれば投資の割合を大きくしても良いと思いますが、年齢を重ねるほど貯蓄に充てるというのが賢明でしょう。

その理由として、投資で失敗して損失が出てしまった場合、老後資金がなくなるリスクがある為です。長期的に資産運用するのであれば、徐々に投資額を少額にしていくというのも有益な結果に繋がるでしょう。

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収入から投資に回す際のポイント

現在の収入から投資に回すことを考えている方は、生活費に手を出さないように注意する必要があります。毎月どれくらい生活費が掛かるかを算出し、一定金額を貯蓄できる状態で投資をしましょう。明確なゴールを設けることで、投資に活用できる金額もハッキリしてきます。

3ヶ月から半年分の生活費は残す

多くの金額を投資に充てたいと考えている方は、少なくとも3ヶ月分の生活費を確保しておくと精神的に安心と言えます。仮に貯蓄がゼロの状態で投資をした場合、リスク回避は困難と言えます。予想通りに収益化できない場合や、自身が怪我をして収入が減ってしまった場合などを考慮し、3ヶ月はせかるできる環境を整えましょう。

資産を増やす目的は何か

投資する上で重要なのは、「どの時期までに、どのくらいの金額を増やしたいのか」を明確にすることです。仮にお子さんがいる家庭の場合は大学進学の時期までに。老後の生活に不安がある方は年金を考慮した金額など。短期でハイリターンを望む場合と、長期で少しずつ運用する場合では投資する金額が異なります。

ゴールを具体的に設定することで、必要金額が算出でき適切な投資割合が見極められるでしょう。リスクが高い場合ほど多くの貯金を残しておくことをオススメします。

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投資を始める前のポイント2つ

これから投資を始める方は、お金の使い道を3つのカテゴリーに分けましょう。今すぐ必要なお金とそうでないお金の割合が分かると、投資に回せる金額を計算しやすくなります。生活防衛資金の蓄えも重要ですので、投資を始める前に押さえておきたいポイントです。

お金は用途別に分ける

貯蓄を一つにまとめてしまっている方は、すぐに使うお金なのかを判断しましょう。例えば、

  • 数ヶ月以内に使うお金(生活資金)
  • 近い将来使う予定のお金(マイホーム、車、教育費)
  • 現時点で使う予定のないお金

ここで投資に充てても良いのは、「現時点で使う予定のないお金」になります。結婚や子供が生まれると、出費が増すため生活環境の変化に応じて必要なお金には手を出さいない方が良いです。

生活防衛資金を貯める

現在収入が安定している方であっても、いつ倒産や病気などで収入が途絶えるか分かりません。収入が得られなくなることを想定し、背かつ防衛資金を蓄えておくことをオススメします。生活費が低ければ低い人ほど生活防衛資金も少なくて済みますが、蓄えは多いほど安心感は高まります。

生活防衛資金の目安は決まっていない為、月々の生活費や収入、または自営業者なのかサラリーマンなのかを加味する必要があります。投資を始めてからも生活防衛資金には手を出さないように、口座を分けることが望ましいです。

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余剰資金別の投資方法

投資に充てられる割合が決まったら次にすることは、どうよな方法で実践していくかを考えること。用意した資金に合った方法で投資することで無理なく続けることができます。金額によって投資方法が決まってはいるわけではないですが、方法を選ぶ上での基準として参考にできるでしょう。

余剰資金30万円未満

投資資金が30万円未満の場合は、少額から始められる投資信託がオススメになります。投資信託とは複数の投資家から集めた専門家が運用し利益が出た場合に還元するという金融商品です。金額の制限や利回りは商品により異なりますが100円から投資が可能ですので、初心者でも始めやすいです。

余剰資金30万円~100万円未満

投資資金が100万円未満の場合は、投資信託の一種である「ETF」を実践してみるのも良いでしょう。金融商品取引所に上場している為、価値の変動をリアルタイムで観察しながら売買できます。

ETFの特徴としては複数の銘柄に構成されている指数に連動する点です。1つのETFに投資すれば分散投資でき、元本割れのリスクが軽減できます。日本国内以外の様々な銘柄を見極得て運用したい方にオススメです。

余剰資金100万円~1,000万円未満

余剰資金1,000万円未満の場合、株式を購入して運用するというのも選択肢に入ってくでしょう。10万円以上を条件にするケースが多い為、少なくとも100万円前後を投資に回せると安心です。

株主になると投資した企業から優待が受けられることがあります。サービスや製品を割引料金や無料で使用できる場合もあり、これらは個別株氏ならではのメリットと言えます。ただし他の投資方法に比べ失敗するリスクが高い為、事前にリサーチする必要があります。

余剰資金1,000万円以上

余剰資金が1,000万円以上の場合、金融商品一つあたりの投資額も高額になりますので、リスク分散するためにも複数の投資先を選んでおいた方がよいです。

投資先が多岐に渡ると継続も困難になる為、投資会社に任せて運用するのがオススメです。投資会社に任せることで豊富な知識や経験を持つ専門家が運用してくれるので、自身で運用するリスクも軽減しやすくなります。

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投資計画を怠ると…

投資経験がないと、長期的な計画が立てづらいものです。資金の割合を間違えたり、投資先を集中させるといった理由で失敗することがあります。計画を怠ると実践後に後悔するかもしれません。そうならない為にも3つのポイントを押さえ有益な計画を立てましょう。

有金を全額つぎ込む

どんなに裕福であっても蓄えているお金を全額投資に回すのは賢明とは言えませんn。利益が確定するならよいですが、こらばっかりは誰にも分からず多くの損失を生むリスクがあります。

すぐに仕事で収入を得られるといった状況でも、一時的に生活を圧迫することがないとは言えません。投資に費やすのはあくまですぐに使わない金に留めておきましょう。

集中しての投資

1つの投資先に集中して投資すると、失敗した時に大金を損失するリスクがあります。投資先を集中するのではなく、複数に分散投資して実践していきましょう。万が一1つの投資先の業績が悪化しても他の投資先でカバーでき、精神的な不安が軽減できます。

課税で損をする

投資で利益が出た場合、約20%の税金を支払わなければいけません。売買差益と実際に受け取らる金額は異なる為、想像していた金額が得られなかったと損に感じるかもしれません。

投資の種類や設定方法で税率が変動する点を理解した上で、最終的に手元に入る金額を予測して運用していきましょう。つみたてNISAやiDeCoといった少額投資非課税制度の活用がオススメです。

つみたてNISAやiDeCoについては以下の記事を参考にしてください。

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