
とても残念なニュースが報じられました。
6月13日午後4時15分ごろ、広島国際会議場の職員から「ホールの天井で作業していた男性が床に転落した」と通報があったのです。
天井裏の照明を点検していた作業員の日高晃寛さん35歳は意識不明の重体でしたが、その後に死亡が確認されました。
裏方で作業員の方々が定期的に点検してくれるからこそ、施設などを不便なく利用できています。
こういった社会貢献をしてくださっている若い方が、不慮の事故で亡くなってしまうことは非常に残念なことです。
一体なぜ事故は起こってしまったのでしょうか?
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日高晃寛さんが天井から落下した事故の概要
広島市の平和公園にある広島国際会議場で、ホールの天井で作業していた男性が落下した事故で、男性の死亡が確認されました。
消防によりますと、午後4時15分過ぎ、職員から「ホールの天井で作業していた男性が床に転落した」と通報がありました。
警察によりますと、呉市宮原の作業員 日高晃寛さん(34)が意識不明の重体で病院に運ばれましたが、その後死亡が確認されたということです。
日高さんは、ホールの天井裏で照明の点検作業中で、およそ17メートル下の客席に転落したということです。
国際会議場は、国際交流の推進と市民文化の向上を図ることを目的に、平和公園内に設置されている施設で、国際会議やイベントのほか、修学旅行生の平和学習の場などで利用されています。
日高晃寛さんは作業員ですので、ヘルメットなどの装備はしていたでしょう。
ですが高さ17メートルから落下となれば、もはや装備どうこうの問題ではない衝撃の強さです。
打ちどころが悪ければ、1メートルの高さでも死亡する可能性があると言われています。高い場所で仕事をする方は、本当に気をつけてください。
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日高晃寛さん転落事故の原因は?
日高晃寛さんはなぜ転落してしまったのでしょうか?
一番の原因は、転落することを想定した場合の対策ができていなかったことではないでしょうか?
要するに墜落制止用器具を使用していなかったと思われます。
ただ墜落制止用器具を使用するにも、建物の設計上、使用できないケースもあります。
しかし、墜落制止用器具を使用できないからといって、なんの装備もなしに高いところで作業するというのは、違うように思います。
そこは管理会社が何らかの対策をしてくれないと、今回のような起こってはいけない事故が起こってしまいます。
また直接的な原因としては、
- 天井板の踏み抜き
- 天井下地の外れ
- 吊り金具の外れ
などが考えられます。
この辺りについては、現場の状況が報じられれば判明するでしょう。
ゼネコン会社はどこ?
今回の事故の責任はゼネコン会社にもあるでしょう。
では一体ゼネコン会社はどこなのでしょうか?同じような事故を起こさないためにも、把握しておきたいところ。
早速「広島 ゼネコン会社」で検索してみました。
すると数件の会社がヒットしました。ですがハッキリとした会社名までは分かっていません。
下手すれば書類送検されるレベルの問題ですので、ゼネコン会社からのコメントも聞きたいところです。
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日高晃寛さんが天井から落下した事故についての世間の反応

先ずはお悔やみを申し上げます。
ホールの管理、照明の保守の仕事をしています。
現場の立場からすると、まったく他人事ではなく確かに高所作業の法律は厳しくなり安全管理に力を入れてくれています。
しかし、基準以前のホールには安全帯をかける場所がそもそも存在しない。後付けするにも、そもそもの強度の無い場所に後付けする事は難しい。
箱物を作る行政の方にお伝えしたいのは、新しい安全基準に沿った改築と建屋のメンテナンスが叶う予算をとって頂きたいと。
どうぞ宜しくお願い致します。

私も60歳近い年齢で、高さ17m 幅50cm程の手すりも無い、細い通路を
何十mも歩いて、天井クレーンの点検に行くのは怖かったですね。
一定間隔で建屋の柱がその狭い通路に飛び出しており、その部分の
通行は特に怖くて気を使いました。
通路上で「よろけ」ようものなら、あとは転落するのみです。
その会社は昨年退職しましたが、転落する事無く終えてほんと良かったです。
現場によっては、保護具を使用出来ない環境下での作業も発生します。
一生懸命頑張られておられる、若い作業員さんの労災死亡事故を
見聞きする度に、とても悲しくなります。
日高さまのご冥福をお祈り申しあげます。

お亡くなりになられた作業員の方、お悔やみ申し上げます。
天井内作業での天井板の踏み抜きか、天井下地の外れ、吊り金具の外れが原因かな。
同業として今回の事故は、いつ起きても仕方がない事故です。
天井内作業をゼネコン、サブコンは監督と当たる方々は簡単に考え過ぎている。
天井内は根本的に作業できる様に十分な強度に設計されていないのが殆どで、天井を吊る為の金具も強度確認の工程など有る訳も無い。

労働災害防止に携わる仕事をしています。
皆さんは「1mは一命取る」と言う言葉を知っていますか?
例えば、脚立や踏み台を使った作業など、たった1m上での作業でも、落下して打ち所が悪いと死亡するという教訓として現場教育に使っています。今でも、高所作業に墜落制止用器具(以前は安全帯と言っていました)を着用していない現場を目にします。
かけがえのない命を守るためにも、着用を徹底してください。徹底させるためには、やはり現場監督者の力が必要です。管理監督者に切にお願いします。
「1mは一命取る」
忘れないでください。

経過措置が終わり、1月から「安全帯」は廃止され「墜落制止用器具」に変わり、基本バンジージャンプのようなフルハーネス型が義務付けられました。もちろん建物側に「引っかける」相手が必要です。
今回の問題は設計や施工する会社がその後維持管理しないという公共施設の建設の仕組みです。逆に賃貸住宅やオフィスなど建物の所有者が自ら計画・設計(外部委託)・施工(外部発注)と維持管理までを一貫して行う場合は維持管理のコストや危険を避けたいのでメンテが少ない設計計画にしたり、維持管理の作業員の安全に配慮した工夫(フックをかける金物の設置など)を建設段階から考えます。

キャットウォークからの転落かな?
基本、高所は、ハーネス使用の二丁掛け。
作業員なら99%もってます。
しかし、掛けられない場所に照明がある事もあります。
その場合どうするか安全設備敷設作業をする事になりますがこれを省略するとハインリッヒ法則乗っ取りいずれ事故が起きます。
本来10分作業でも半日かけて安全設備を敷設しなければならない。
この件は、書類送検されるでしょうね

3尺(天板から)受身取れない状態で落ちた事ありますが、その高さでも衝撃凄かったです。コンクリの角に頭ぶつけて死ぬかと思いましたね。幸いメットを被っていたので助かりましたが。原因は天板に乗っていたため、バランス崩れた際に1段目や2段目と比べて勢いがついてしまう事、そして低いからと転落意識がまるでなかった事、転落原因は一年足らずの割と新しめの脚立の脚が折れたためでした。
地に足が付かない状態では必ず転落の意識を持って、無胴綱は論外、安全装備や使用器具の事前点検は必須ですね。

私の仕事も屋根に登って作業する場合があります。安全帯の補助ロープを掛ける場所はありません。会社は、屋根に長いロープを張りその両側に重石を付けてそのロープに補助ロープを掛けるという対策を考えましたが、屋根の造りはそう単純ではなく簡単にはロープが張れません。その上、何十キロの重石を付けるため屋根を破損させる恐れもあります。まったく現場にそぐわない、現場を知らない上の人達が考えそうな対策です。

作業現場の事故というものは本当に心が痛みます。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
公共設備の作業とはいえ、安い入札価格で落札したために安全確保がお座なりになったとすれば、あってはならないことだと思います。責任所在は分かりませんが必ず防げるものですし、残されたご家族も不幸になります。
月並みな言い方になりますが、再発防止に努めてもらいたいと思います。
まだ35歳という若さ。結婚していたかもしれませんし、子供がいたかもしれません。考えれば考えるほど残念でしかありません。
工事での事故が度々報じられますが、こういった作業をしてくださる方がいることで、家に住めたり公共施設が利用できることを忘れてはいけませんね。感謝の気持ちが大切です。
日高晃寛さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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