株式投資と聞くとどういったイメージを思い浮かべるでしょうか。なかには損得のあるギャンブルのようなものだと考える人もいます。

ですが株式投資とギャンブルは大きな違いがあります。今回の記事では株式投資をギャンブルだと思いこんでいる方に違いを解説していきます。

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そもそもギャンブルって?

ギャンブルとは、競技や遊戯に金銭や物品を賭けて勝負を争うことです。日本においては一部を除き賭博法によって禁止されています。

ゲームにまけたらおごりというような遊びも、広義ではギャンブルと捉えることができます。本質は、勝負を争うことに対し金銭を賭け、その勝負の結果に対し損益を決めることにあります。

ギャンブルの種類

ギャンブルの種類についてですが、日本国内でギャンブルとして認められているのは、「公営競技」が挙げられます。競技、競輪、競艇などがこれにあたります。

次にパチンコやスロットは法的にはギャンブルでは遊戯にあたります。ですが本質的にはギャンブルと言って良いでしょう。ギャンブルと聞いて、まず思い浮かぶのがパチンコやスロットという方も多いでしょう。

日本国外では、カジノやブックメーカーなどの合法的に行うことができるギャンブルが多く存在しています。これらは日本人でも参加できます。よく芸能人などがラスベガスに行ってカジノをしたというエピソードを聞きますね。

ゼロサムゲームとマイナスサムゲームとは

サム(SUM)というのは合計のことです。エクセルを利用する方なら馴染みがあるでしょう。ゼロサムゲームとはお金を増やした人と減らした人の合計がゼロになるシステムを言います。

言い換えると買った人の利益は負けた人の損失から拠出されるということにもなります。なのでゼロサムゲームでは勝った人の利益と同額の損失が別の誰かから出ている計算になります。麻雀などがゼロサムゲームにあたります。

次にマイナスサムゲームですが、これはお金を増やした人と減らした人の総和がマイナスになるシステムのことを言います。マイナスになる原因としては、ゲームの元締め、運営が存在していて、そこが投資されたお金の一定額をあらかじめ得ていることがあります。競技、競輪、競艇、パチンコなどはマイナスサムゲームにあたります。

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株式投資はギャンブルなのか

では株式投資はギャンブルなのでしょうか。結論から言いますと株式投資はギャンブルではありません。株式投資はやり方により投資や投機になりますが、投資目的で株を購入するのはギャンブルとは違う性質を持ちます。

投資と投機の違いって

投資というのは、将来性がある投資先に利益を得ることを目的としお金を出すことです。これに対して投機というのは、相場の変動によって差額で利益を得るためにお金を出すことです。

お金を出した企業本来の価値ではなく、変動するチャートを見ながら株を買ったり売ったりを繰り返すデイトレードやスイングトレードが投機にあたります。

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要するに投資のやり方によって投機になってしまうということか…デイトレードはリスクが高そうで怖い…

株式投資はプラスサムゲーム

ゼロサムゲームとマイナスサムゲームの説明をしてきましたが、株式投資がギャンブルではない理由というのがプラスサムゲームだからです。

株式投資における利益は他人の人の損失から拠出されているわけではなく、企業の利益や業績で生み出されたものだからです。なので成長性がある企業の株を持っている人は全員利益を得ることができるというわけです。

売買のタイミングによっては損失が出ることももちろんあります。ですが利益や業績が伸びていけば、長期的に株を保有している企業の資産の総和に参加するで、他人から奪い合うギャンブルとは大きく違います。

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株式投資の本質

株で大儲けした話や大損したという話が目立つため、誤解している人が多いようです。株式投資は信用取引を除いた場合、自身が拠出した投資額の範囲内を超える損失は出ません。これに加えこれから紹介することに気をつけることで、損失を被る可能性を減らすことができます。

長期投資をする

企業に成長性があった場合、短期的視点で株価の上下の変動を意識してしまうのはよろしくありません。短期的な変動を予測することは極めて困難です。

会社は短期的な視点で経済活動をしているわけではなく、中長期的な経済計画をもって行動しています。例えば現在利益が出ていなかったとしても、そのままの経営が間違っているとは限りません。

今は利益が出ていなくても、正しい経営で市場に価値を提供できている会社は、いずれ評価されることになります。なので短期で株価が上がった、下がったということに惑わされてることなく投資をすることが大切です。

利益が出ていない企業でこれから長期的に成長する企業にはどういった特徴があるのでしょうか。これについては企業の決算書や株式指標などを分析する必要があります。いわゆるファンダメンタルズ分析という手法をしっかりと学べば、長期で成長する企業を見極めることができるようになります。

分散投資をする

株式投資をする上で注意すべき点でよく出てくるのが、投資先を分散して投資するというものです。一点集中で投資することを避ける理由としては、仮にその企業の株価が、大暴落してしまった場合、大きな損失が出てしまうからです。

投資先を分散することによって、一つが暴落をしても他がカバーしてくれれば大きな損失を出さなくてすみ、安定した資産運用を行うことができます。

ただし初心者にとって個別株での分散投資はどこに投資して良いのか悩むところです。そんな悩みを解決してくれるのが、インデックスファンドです。インデックスファンドであれば、多くの企業に分散投資してくれるので、非常にお手軽と言えます。

初心者におすすめの資産運用の方法いついては、以下の記事を参考にしてください。

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