投資を始めようか悩んでいる方が最も恐れているのが失敗するリスクでしょう。元本割れを起こしてしまい、お金が戻ってこないなんて話をテレビなどで聞いたことがあるかもしれません。

そのため資産運用をするにあたり、投資に充てる資金は余裕資金から使うべきだと言われています。余裕資金とは使っても普段の生活に支障を生じないお金のことを指します。

資産運用を始めるなら余裕資金で始めるべき理由と資産に対する余裕資金の割合について説明しておきます。

余裕資金を捻出するには、まず自分の毎月の支出額を把握することが必要。何にどれだけのお金をかけているのか、またこれからお金を使う予定はあるのか。これを生活貿易資金と言います、

今回の記事では、余裕資金で資産運用を始める方に、生活防衛資金がいくら必要なのか。その目安について詳しく解説していきます。

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生活防衛資金とはどんなお金なのか

生活防衛資金というのは、仮に自分が怪我などをして収入が無くなってしまったとしても、生活ができるお金のことです。

怪我だけでなく、突然リストラされてしまうなんてことも最近では無い話ではありません。こういった非常事態が起きた時のために、お金を用意しておくというのが生活防衛資金の目的です。

仮に無収入の時期が数ヶ月続いてしまっても、生活防衛資金があれば当面の生活は心配いりませんよね。

また資産運用を余裕資金でしていたとして、仮に失敗してしまい元本割れになってしまっても慌てることがなくなります。要するに心にゆとりができます。

生活防衛資金があるから、どんな状況に陥ってもすぐには生活に困らないという前向きな気持ちにで資産運用ができます。そしてこういった気持ちでいることは、投資において誤った判断を回避することにも繋がります。

生活防衛資金は現金や銀行の預金を指しますので、不動産や金融商品などの価格が変動するものは生活防衛資金とは言えませんので注意してください。

投資を行ったことで、売買が目的で生活防衛資金に手を出すようなことはしないようにしましょう。

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生活防衛資金はいくらが目安なのか

生活防衛資金がいくら必要なのかというのは、独身、家族がいる方などライフスタイルによって変わってきます。

独身者の場合は、生活費の半年から一年分を生活防衛資金として貯めておけば十分だと思います。

ただし、独身者と一口に言っても、自営業や会社員、フリーターなのか。さらに実家暮らしなのか、一人暮らしなのかということで変わってきます。

自営業より会社員の方がすぐに収入がゼロになるということはないので、自営業の場合は1年分会社員の場合は半年分くらいでしょう。

他にも実家暮らしの場合はさらに生活防衛資金を減らせるかもしれません。

結婚している場合、夫婦でどちらかだけが働いているの、それとも共働きなのか。これにより生活防衛資金は変わってきます。

共働きであれば、予期せぬ事態が起こったとしても、いきなり収入がゼロになる可能性は低いでしょう、また子供がいるかでも違ってきます。

  • 夫か妻のどちらかだけが働いており子供が居ない場合→1年から1年半分の生活資金
  • 夫か妻のどちらかだけが働いており子供が居る場合→1年半から2年分の生活資金

子供が増えれば、それだけで食事や光熱費も増え、教育費などの出費も出てきます。

次に婦が共働きをしている場合ですが、

  • 夫婦が共働きをしていて子供が居ない場合→半年から1年分の生活資金
  • 夫婦が共働きをしていて子供が居る場合→1年から1年半の生活資金

これが目安と言えます。

要するに普段の生活費が低ければ低いほど、生活防衛資金も少なくて良いということです。

ですので、生活防衛資金を貯める前に一度、支出を抑えるためにはどうするべきかというのを考え、固定費を見直してみるのが良いでしょう。

下手に投資で資産運用するより、固定費を見直し支出を減らした方がリターンが大きい場合があります。

そして固定費が減れば、おのずと生活防衛資金も早く貯まり、早く投資にお金を回せることになります。

個々の環境や収入で大きく違ってくるでしょうけど、以下の記事を参考にして節約をしてみてはいかがでしょうか。

生活防衛資金はどこに預けるべきか

生活防衛資金は非常事態が起きた時に使うお金です。ですので普段の生活費とは別の口座にして使えない状態にしていくのが良いでしょう。

ただし現在の銀行の金利はご存知の通り低金利。普通預金で預けていても利息は付きません。

割り切って考えても良いのですが、少しでも利息を高く付けたい場合は、定期預金のキャンペーンを行っている銀行口座などを探してみましょう。決して高金利とは言えませんが、どうせ同じ時間、同じ金額で預けるなら少しでも増えた方が良いですよね。

個人的には楽天銀行が今は強いと感じています。もし普段から楽天で買い物をしたりする方であれば、楽天経済圏の住人になることをおすすめします。

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投資を始める前に必ず生活防衛資金を蓄えよう

繰り返しになってしまいますが、投資は失敗するリスクがあります。詳しくは以下の記事を参考にしてほしいですが、しっかりとリスクに対する知識を得ておく必要があります。

その知識の一つが生活防衛資金を蓄えておくことです。失敗しても当面の間生活ができるくらいのお金はしっかりと確保して、間違っても借金はしないようにしましょう。

借金をしてしまうと高金利で返済しなくてはいけなくなるため、本当に人生が狂ってしまいます。

僕は数年前に資産運用を一度やりました。生活防衛資金を貯めずに運用を開始したため、生活スタイルの変化に耐えられなくなり、3年後に売却する選択をしました。

プラスでイグジットできたので、良かったですが生活防衛資金があれば、今も運用を続けることができ、資産も増えていただろうな…と後悔しました。

この体験を踏まえ、2021年に入り二度目の資産運用を開始。今回は生活防衛資金を貯めてから始めたので、精神的にも非常に楽でした。今回は20年、30年と長期間で運用するつもりですので、かなり計画的に運用しています。

一緒に資産運用を実行して将来に備えましょう。

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