持ち家と賃貸どっちがお得か問題はいろいろな人が取り上げている話題です。実際どちらがお得なのかを気になっている人は多いのではないでしょうか。

どちらを選ぶべきかは、今後のライフスタイルを考慮する必要があります。今回の記事では、持ち家と賃貸について、生涯かかるコストコストやそれぞれのメリット、デメリットを解説していきます。

スポンサーリンク

賃貸と持ち家はどういった違いがある?

大きな違いは、住宅ローンや修繕費などを支払うか、家賃を支払うかの違いでしょう。

持ち家の場合、一戸建てかマンションかでも多少変わってきますが、住宅ローンを支払い、加えて固定資産税、火災保険料も支払う必要があります。他にも管理費、修繕積立金やリフォーム代も支払っていきます。なので住宅ローンを返済している間は持ち家の方が支払う金額は大きくなります。

一方、賃貸の場合は基本的には家賃のみを支払うだけになります。ただし細かいところで言えば、敷金、礼金、更新料を支払う必要があり、他にも引っ越し費用や火災保険料なども支払うことになります。ですが大きな費用としては家賃だけなので、計画的に計算できます。

大きな違いは住宅ローンがあるかないか

持ち家と賃貸で大きく違うのは、やはり住宅ローンがあるかないかです。完済することで住宅ローンはなくなるため、老後を考えれば楽なのでは?と感じる人もいるでしょう。しかし注意すべきは返済中に支払いができなくなってしまうケースです。

支払いができなくなる事例として考えられるのが、子供の大学の費用や職場の景気が悪化したことによる収入減などがあります。特に2020年2021年は新型コロナの影響で仕事がなくなり収入が減ったなんてニュースも度々見かけます。

住まいを探すには、まず住まい以外にどれくらいお金が必要になってくるのかを把握する必要があります。そして明確にできたら、どういった住まいを選ぶべきかという答えもでてくるでしょう。

持ち家と賃貸の生涯コストを比較

持ち家の場合で、30歳の人が4000万円の住宅を購入したとしましょう。90歳まで住んだとした場合、総額は約7004万円程度になります。

主な内訳は、

  • 初期費用は物件の5%で200万円
  • 住宅ローンは金利金利1.5%で35年固定。頭金とボーナス払いなしで5,144万円
  • リフォーム代は500万円を2回するとして1,000万円
  • 固定資産税は平均で10万円とし600万円
  • 火災保険は年1万円として60万円

賃貸の場合は、持ち家の予算である7004万円で考えると、家賃は9万3000円となります。

内訳は、

  • 火災保険は年1万円として60万円
  • 更新料は2年に1回を1ヶ月分として考えると750ヶ月

となり、7,004万円-60万円=6,944万円。6,944万円÷750ヶ月≒9万2,587万円が相当家賃になります。

この仮定で考えた場合、4000万円の持ち家を購入した方が資産が残ると言えるため、9万3000円の家賃がかかる賃貸に住むよりお得と言えるかもしれません。ですが住宅ローン12万2500万円を毎月返済する計算となっていますので、返済中の支払い額は家賃よりも高くなります。ここをどう捉えるかになるでしょう。

スポンサーリンク

持ち家と賃貸のメリットとデメリット

持ち家と賃貸のメリットとデメリットは逆の関係にあると言えるでしょう。どこに重点を置くかは、それぞれのライフプランや考え方によって違ってきます。購入してから失敗した…という事態にならないよう、しっかり考えて結論をだしましょう。

持ち家のメリット

持ち家のメリットはいずれ住宅ローンが完済するという点です。ローンさえ終わってしまえば支払いの負担は大きく減ります。そうなれば資産になりますので、仮に定年後も支払いが続く場合、繰り上げ返済を検討してみるのも良いかもしれません。

持ち家のデメリット

持ち家のデメリットは、引っ越しをするのが難しいという点です。不要になった場合、誰かに貸すことで家賃収入を得る不動産投資ができるかもしれませんが、借りてが見つからないことも考えられますし、住宅ローン返済中は簡単には売却できません。

賃貸のメリット

賃貸のメリットは、生活環境に合わせて引っ越しがすぐにできる点です。ご近所トラブルや転勤、転職で職場が変わってしまった場合、さらに離婚をしたとしても、賃貸であれば簡単に引っ越すことができます。

賃貸のデメリット

賃貸のデメリットは、定年後も家賃を支払わなくてはいけない点です。仕事をしている間は家賃が支払えなくなるといった心配はないでしょうけど、老後は年金しか基本的に収入がありませんので、年金から家賃を支払うとなると、家計はかなり苦しくなるでしょし、引っ越しも難しくなってきます。

スポンサーリンク

持ち家と賃貸それぞれの向いている人

ここまでの話の内容から、損得勘定で考えた場合、買った方がお得と言えるでしょう。ただ生活環境によって考え方は様々です。ですので判断は非常に難しくなります。ここからは持ち家と賃貸、それぞれ向いている人について紹介していきます。

持ち家が向いているのは経済力がありライフプランが決まっている人

持ち家は住宅ローンを支払っている最中は重荷になりますが、いずれ完済しますので、戸建てなら資産を持つことが利点と言えます。

結婚して子供がいたり、転職の可能性が極めて低い場合は、引っ越しの心配がないわけですので、ローンを支払い続けていける経済力があるのであれば、持ち家を検討するのが良いでしょう。

賃貸が向いているのはライフプランが決まってない人

賃貸であれば、ライフプランが変わった時でもすぐに引っ越しをすることができます。また資金さえれば、持ち家を購入することも将来的に可能となってきます。ですが持ち家から賃貸に移ることは困難と言えます。

なので結婚や出産、転職などのイベントがこれから起こる可能性がある場合は、賃貸の方が向いていると言えます。

持ち家と賃貸には、それぞれメリットとデメリットがあることがお分かりいただけたでしょうか。

結論は引っ越す可能性があるかどうか。そして住宅ローンを支払っていけるかどうか。答えがノーである場合は、まずは賃貸で様子を見てみるのが良いかもしれません。

心配な方は、ファイナンシャルプランナーなどに相談してみて、自分なりの答えを出してみるのが良いでしょう。

スポンサーリンク