今では多くのネット証券会社がサービスを提供していますが、中でも楽天証券は非常に人気のあるネット証券会社の1つです。ネットショッピングモールの楽天市場や楽天カード、携帯会社など、楽天は様々な事業を手掛けています。

今回の記事では、楽天証券のメリットやデメリット、さらに他のネット証券との比較を紹介していきます。楽天証券で口座を開設しようか悩んでいる方は参考にしてください。

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楽天証券とは

楽天証券とは、楽天市場や楽天モバイルなどを運営する楽天グループのネット証券会社です。

顧客満足度は2019年個人資産運用顧客満足度調査で1位を獲得しており、多くのyoutuberも紹介しており、投資初心者から経験者まで多くの投資家に選ばれています。

楽天証券で利用できるサービス

楽天証券で利用できるサービス一覧を紹介しておきます。

  • 信用取引
  • REIT(不動産投資信託)
  • 国内ETF(上場投資信託)
  • 国内ETN(指標連動証券)
  • 新規公開株式(IPO)
  • 公募/売出株式(PO)
  • 立会外分売
  • 貸株サービス
  • 米国株式
  • 中国株式
  • 海外ETF
  • ASEAN株式
  • 投資信託
  • 外貨建MMF
  • 楽ラップ(インターネット完結型の投資一任型運用サービス)
  • 国内債券
  • 外国債券
  • 日経225先物
  • 日経225ミニ
  • 日経225オプション
  • 海外先物取引
  • 楽天FX
  • 外国為替
  • 金/プラチナ
  • 商品先物
  • 生命保険

もちろんNISAやつみたてNISA、iDeCoにも対応しており、さまざまなニーズに応えることのできるネット証券会社です。

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楽天証券のメリット

楽天証券を利用することで得られるメリットを紹介していきます。

メリットは以下の7つ。

  • 取り扱ってる金融商品が多い
  • ポイントプログラムの充実さ
  • 他の楽天サービスと連携させるとお得になる
  • 手数料が安い
  • 投資に関する情報やコンテンツが豊富
  • 取引ツールが便利
  • 楽天FXが使える

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

取り扱ってる金融商品が多い

楽天証券を利用するメリットの1つが取り扱ってる金融商品が多いことです。

国内株式はもちろんのこと、投資信託やFXなど投資初心者にも取り組みやすい金融商品を始め、つみたてNISAやiDeCoといった将来の資産形成の手段とされている制度にも対応しています。

他にも海外株式や先物取引、オプション取引、債券など、投資経験者にも不満のないラインアップを誇っています。なので、たいていの金融商品を取り扱っている楽天証券を利用すれば、幅広い投資スタイルで運用できます。

ポイントプログラムの充実さ

楽天証券ならではのメリットには、ポイントプログラムの充実さが挙げられます。

楽天証券は、楽天スーパーポイントを使って投資信託や国内株式の現物取引を行うことができます。楽天スーパーポイントは楽天市場での買い物や楽天カードを使うなどすることで得られます。

おすすめの使い方としては投資信託をポイントで購入するというもの。投資にポイントを使えるというのは、投資初心者にとってハードルがぐんと下がると思いますので、気楽に運用したいという方にとって、利用しやすいネット証券会社と言えます。

他の楽天サービスと連携させるとお得になる

楽天証券は他の楽天サービスと連携させることで、お得な特典が得られます。

例えば楽天銀行の口座と楽天証券の口座を連携させることで普通預金の年利が0.10%になることや、楽天銀行の口座と楽天証券の口座間で入出金手数料が無料になったりと非常にお得になります。

取引するごとに楽天スーパーポイントが貯まりますんので、貯まったポイントを利用して買い物をしたりポイント投資をすることもできます。

さらにスイープというサービスでは、楽天銀行と楽天証券の双方から自動で入出金ができますので、資金を送金する手間を省くことができます。

他にも楽天カードで月5万円を積立投資してポイントをゲットできたり、楽天証券の保有残高が10万円以上で月4ポイントもらえたりなど、さまざまな特典を受け取ることができます。

手数料が安い

楽天証券は、証券会社のなかでもトップクラスで手数料が安いです。

投資信託や信用取引での取引手数料に関しては0円に設定されています。さらに現物取引では、超割コースと、いちにち定額コースの2つの手数料のコースが用意されていますので、自身との相性で選択が可能です。

超割コースは10万円まで手数料が99円。20万円までなら115円。の低水準となってます。

いちにち定額コースでは1日の取引金額が100万円までなら取引手数料は0円とになるなど、多くの面で安価な手数料となっています。

投資をする上で手数料は安いことに越したことはないので、楽天証券の手数料の安さは非常に魅力的と言えます。

投資に関する情報やコンテンツが豊富

楽天証券は投資に関する情報発信やコンテンツが豊富です。

最新のマーケット情報や家計に関してなど、投資のヒントを得られるメディア「トウシル」の運営や、参加料が無料の投資セミナーを全国で開催しています。

さらに動画でのセミナーを配信している「楽天証券YouTube」と「トウシルYouTube」を運営しており、投資に関する有益な情報がすぐに手に入ります。

取引ツールが便利

楽天証券では実際に取引する上で便利なツールが充実しています。

パソコンとスマートフォンの両方の取引に対応しており、パソコン用としては、

  • マーケットスピード
  • マーケットスピードⅡ
  • マーケットスピードFX
  • MARKETSPEED for Mac

といったツールの提供をしていますので、投資初心者から経験者まで、幅広い取引に対応しています。

またスマートフォンアプリとしては、「iSPEED」というトレーディングツールで株式取引、FX、先物オプション取引が行えます。場所を選ばずにトレードができるのが嬉しいポイントです。

楽天FXが使える

楽天FXは主要通貨のスプレッドが大手FX会社と同水準であり、取引ツールである「MT4」が使用できます。

10万通貨を取引することで楽天スーパーポイントが1ポイントもらえるので、楽天ポイントを貯めている人にとってはメリットといえます。

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楽天証券のデメリット

続いて、楽天証券を利用することによるデメリットを紹介していきます。

  • IPO投資においては他の証券会社の方に分がある
  • 外国株の取り扱いは他の証券会社の方が多い
  • 対人相談ができない
  • 楽天ポイントは通常ポイントのみ利用可能

ここからは、それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

IPO投資においては他の証券会社の方に分がある

楽天証券でもIPO投資の取り扱いはあります。ですが幹事数を比較した場合、他の証券会社の方に分があるといえます。

2019年のIPOのおいては、楽天証券が26社の幹事を務めたのに対し、

  • SBI証券が82社
  • SMBC日興証券が61社
  • マネックス証券が45社

と他の証券会社と比較した場合、見劣りしてしまいます。

IPO投資をメインに行っていきたいと考えている場合、他の証券会社と併用することも視野に入れた方が効率は上がるでしょう。今後、幹事数が多くなっていくことに期待しましょう。

外国株の取り扱いは他の証券会社の方が多い

外国株投資についても、他の証券会社と比べ取扱数が少ない傾向にあります。

米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と、幅広い銘柄がそろっていますが、韓国株やロシア株の取り扱いはしていません。

現在では外国株への人気が高くなっていますので、より外国株に投資したいと考えているのであれば、他の証券会社を検討してみるのがいいでしょう。

対人相談ができない

楽天証券では窓口で対人相談ができません。

楽天証券はネット証券になりますので実店舗を設けていません。なので対面で担当者からアドバイスをもらいながら投資先を決めることはできません。過去の投資方法が対人相談による投資だった方やインターネットに慣れていない方にとっては、利用し難い証券会社になってしまう可能性があります。

楽天ポイントは通常ポイントのみ利用可能

楽天証券でも楽天スーパーポイントを利用することはできます。しかしポイントが利用できるのは通常ポイントのみになります。

楽天スーパーポイントには通常ポイントと期間限定ポイントの2種類が存在します。それぞれの特徴については、以下の記事で紹介してします。

特定のキャンペーンなどで付与される期間限定ポイントを投資に利用できないのは残念なポイントです。

また、他のポイントサービスから交換した楽天ポイントに関しても利用することはできないので注意が必要です。

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楽天証券の手数料をSBI証券とマネックス証券で比較

投資をする上で抑えたい手数料を、楽天証券、SBI証券、マネックス証券で比較してみましょう。

「1回ごとに発生する手数料」と「1日の取引金額合計に対する定額制の手数料」をそれぞれ順に見ていきましょう。

1回ごとの取引で発生する国内株の手数料

まず、1回ごとの取引で発生する国内株の手数料を比較してみましょう。

現物取引においては、

楽天証券 SBI証券 マネックス証券
5万円まで 55円 55円
10万円まで 99円 99円 110円
20万円まで 115円 115円 198円
50万円まで 275円 275円 275円~495円
100万円まで 535円 535円 1,100円~1,650円
150万円まで 640円 640円 約定金額の0.1%~0.15%
3,000万円まで 1,013円 1,013円 約定金額の0.1%~0.15%
3,000万円超 1,070円 1,070円 約定金額の0.1%~0.15%

現物取引においては、マネックス証券の手数料が多少高い傾向にあります。楽天証券とSBI証券で大きな差はありません。

信用取引においては、

楽天証券 SBI証券 マネックス証券
10万円まで 99円 99円 99円
20万円まで 148円 148円 148円
50万円まで 198円 198円 198円
50万円超 385円 385円 385円

信用取引においては、楽天証券、SBI証券、マネックス証券ともに業界最安クラスの手数料体系となっています。

定額制の国内株手数料

続いては、定額制の国内株取引手数料の比較です。

現物取引においては、

楽天証券 SBI証券 マネックス証券
20万円まで 0円 0円 550円
30万円まで 0円 0円 550円
50万円まで 0円 0円 550円
100万円まで 0円 0円 550円
200万円まで 2,200円 1,278円 2,750円
300万円まで 3,300円 3,300円 2,750円
600万円まで 6,600円 6,600円 5,500円

楽天証券は50万円までの手数料は0円となってます。自分のトレードスタイルに合う証券会社を選んでみるといいでしょう。

信用取引においては、

楽天証券 SBI証券 マネックス証券
10万円まで
30万円まで
50万円まで 0円 0円
100万円まで 943円 524円 550円
200万円まで 2,200円 964円
300万円まで 3,300円 1,404円 2,750円
600万円まで 6,600円 2,724円 5,500円

こちらも楽天証券は1日50万円までの取引は手数料が安くなってます。自分がどれくらいの金額を取引するかで証券会社を選ぶと、上手く手数料を削減することができるでしょう。

ここまで楽天証券にメリットとデメリット、さらに手数料について紹介してきました。

これから証券口座を開設しようと悩んでいる方は、楽天証券を検討してみてはいかがでしょうか。

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